口コミとSNS集客、店舗が先に動くべきはどっちか
先に整えるべきは口コミです。初めての店を選ぶ際、約8割のユーザーがオンライン口コミを参考にするというデータがあり、SNSで興味を持たせても口コミが薄いと予約直前で離脱されます。まず口コミの地盤を固め、その上にSNSを乗せるのが正しい順番です。
口コミとSNS集客、結論から言うと「順番」が全てだ
「InstagramとGoogle口コミ、どっちに力を入れればいいですか?」という質問を、同業の知り合いからよく受けます。答えはシンプルで、口コミを先に整えてから、SNSで拡散するのが正しい順番です。
逆にやると、せっかくSNSで興味を持ってもらっても、検索した瞬間に口コミゼロで離脱される。この"もったいない失客"は、現場でいやというほど見てきました。
口コミとSNS、集客の仕組みがそもそも違う
SNSは「知ってもらう」ための道具です。投稿が拡散されれば、見たことがない人にもリーチできる。ただし、フォロワーがいない開業初期は投稿が届く相手が極端に少ない状態から始まります。
一方、Google口コミは「信頼を担保する」役割を持ちます。検索して近くの店を探しているユーザーが対象なので、来店意欲がすでにある人に刺さるという点で性質が根本的に違います。
消費者行動の調査では、初めての店を選ぶ際に約8割のユーザーがオンライン口コミを参考にするというデータがあります。SNSで見つけた店でも、予約前にGoogle検索して口コミを確認する流れは、もはや当たり前になっています。
実際に失敗した話――SNSを先に頑張りすぎた時期
エステを開業して3年目、Instagramに力を入れて毎日投稿を続けた時期がありました。フォロワーは3ヶ月で約400人増え、プロフィールへのアクセスも増えた。でも、予約にはほとんど繋がらなかったんです。
後から気づいたのは、Googleビジネスプロフィールの口コミが当時5件しかなく、しかも返信が一切できていなかったこと。SNSから流入したユーザーが検索して、口コミの薄さを見て予約をやめていたんだと思います。発信力と信頼感は別物だと、身をもって学びました。
口コミ集客を先に整える、具体的な3ステップ
ステップ1:Googleビジネスプロフィールの情報を完成させる
営業時間・電話番号・写真・カテゴリ設定。この4つが揃っているだけで、検索表示の機会が大きく変わります。写真は最低でも10枚以上を目安に登録してください。
整体やクリニックでも同じで、外観・内観・スタッフの雰囲気が伝わる写真があると、口コミが少ない時期でも離脱を防ぐ効果があります。
ステップ2:来店客に口コミをお願いする仕組みを作る
口コミは待っていても増えません。施術や食事が終わった直後、満足度が高いタイミングでお願いするのが一番効果的です。具体的には、口コミ投稿ページに直接飛べるQRコードをレジ横や会計票に添えるだけで、依頼のハードルが下がります。
私のエステでは、この仕組みを導入してから2ヶ月で口コミ数が11件から29件に増えました。スタッフが言葉で毎回お願いしていた時期と比べて、投稿率がおよそ2倍になった実感があります。
なお、特典や報酬と引き換えに口コミを依頼する行為は、Googleの規約やステマ規制に違反するおそれがあるため避けてください。あくまで「投稿しやすい環境を整える」という発想で取り組みます。
ステップ3:全ての口コミに48時間以内に返信する
口コミへの返信は、書いた本人だけでなく次に読む見込み客への発信でもあります。「スタッフの対応が丁寧でした」という口コミに「ありがとうございます」だけで終わらせるのはもったいない。施術の特徴や次回のご来店につながる一言を添えると、読んだ人が「ちゃんとした店だな」と感じてくれます。
返信が遅いと投稿者への印象も悪くなります。48時間以内を目安にルール化しておくと、忙しい時期でも対応が止まりません。
口コミを整えた後にSNS集客を組み合わせる
Googleの口コミが20件以上、評価が4.0以上になってきたら、SNSの投稿に力を入れるタイミングです。この状態でSNS経由の流入が増えると、検索→口コミ確認→予約という導線がきれいに機能し始めます。
美容室やジムであればInstagramのビフォーアフターや体験談の投稿が相性よく、そこからGoogle検索に誘導する流れが作りやすい。投稿のプロフィール欄に「Googleで〇〇(店名)を検索」と一言入れるだけで、口コミページへの誘導になります。
SNSと口コミは競合するツールではなく、役割が違う2つの車輪です。片方だけ回しても、集客はうまく走りません。まず口コミの地盤を固め、その上にSNSの拡散力を乗せていく。この順番を間違えなければ、広告費をかけなくても着実に新規客が増えていきます。
よくある質問|口コミとSNS集客の始め方
口コミが少ない開業直後はどうすべき?
まずはGoogleビジネスプロフィールの情報と写真を充実させてください。私のエステでも写真10枚以上を揃えただけで、口コミが少ない時期の離脱を防げた実感があります。
SNSと口コミ、同時に運用してはいけない?
同時進行自体は問題ありませんが、口コミが薄い状態でSNSだけ拡散すると失客につながりやすいです。口コミ20件・評価4.0以上を目安に、SNSの発信量を増やす配分がおすすめです。
口コミ返信が追いつかない場合は?
全件返信が理想ですが、まずは48時間以内という期限だけでも守ると印象が大きく変わります。ukagAIのような口コミ管理ツールで返信作業を効率化する方法もあります。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。