口コミ案内のPOP・カードはどう作れば効果が出る?
口コミを増やすには、スタッフが声をかけるだけでなく、POPやカードで「目に見える導線」を作ることが近道です。一般に、口頭だけでお願いするより視覚的な案内を併用したほうが、投稿率が2〜3倍になると言われています。私の店では、レジ横にQRコード付きのカードを置いてから、月の新規口コミ数がそれまでの約3倍に増えました。
「口コミはお願いしても書いてもらえない」は本当か?
「うちの客層は口コミなんて書かない」と思っていた時期が、私にも3年ほどありました。でも実際は、書かない理由のほとんどが「面倒」「どこから書けばいいかわからない」の2つです。ハードルを下げるだけで、動いてくれるお客様は確実にいます。
一般に、満足したお客様のうち自発的に口コミを書く割合は約10〜15%と言われています。ところがQRコードで直接Googleの投稿画面に飛ばす導線を作ると、この数字が2倍前後になる事例も報告されています。「案内しなくても書く人は書く」ではなく、「案内すれば書いてくれる人が増える」という発想に切り替えることが出発点です。
口コミ案内に使うPOPとカード、どちらを選ぶ?
POPは店内の「目が止まる場所」に置く掲示物で、カードはお客様の手に渡す持ち帰り型です。どちらか一方ではなく、セットで使うのが現場では効果的です。
- POP:レジ前・待合スペース・トイレの壁など、自然と視線が集まる場所に設置。A5〜A4サイズで十分目立ちます
- カード:会計時に渡す名刺サイズ。お客様が帰宅後に思い出したタイミングで書いてもらえる
私の飲食店では、テーブルにPOPを置くだけでは反応が薄く、カードをお会計のお釣りと一緒に渡すようにしたところ、投稿数が月10件前後から約30件に増えました。「手に持たせる」という動作が意外と大きく効いています。
効果が出るPOP・カードに必要な3つの要素
①QRコードで投稿画面に一発で飛ばす
「Googleで検索して、レビューを…」という説明文を書いてもほぼ読まれません。Google ビジネス プロフィールの管理画面から「口コミのリンクを共有」でURLを取得し、そのURLをQRコードにするだけです。スマートフォンのカメラをかざせば投稿画面まで一直線なので、操作に不慣れな方でも迷いません。
②一言添えるだけの文章で十分
長い説明文は逆効果です。「ご来店ありがとうございました。よろしければ30秒ほどで書けるGoogle口コミに、ご感想をお聞かせください」程度で十分伝わります。「30秒」のような所要時間を入れると、心理的なハードルがぐっと下がります。
星の数だけでも、一言だけでも大歓迎と伝えるのがポイントです。「文章が苦手でも大丈夫です」と添えると、書くことへの抵抗感が和らぎます。
③「何を書けばいいか」のヒントを入れる
お客様が口コミを書けない理由の一つが「何を書けばいいかわからない」という戸惑いです。「施術の雰囲気・スタッフの対応・お店の場所など、気になった点を何でも」のように、書くネタの例を3つほど示すだけで投稿のハードルが下がります。
設置場所と渡すタイミングで効果が変わる
POPは「お客様の気持ちが前向きなタイミング」に目に入る場所に置きます。エステなら施術後のリラックスした待機スペース、飲食店なら食後の会計を待つレジ前が鉄板です。施術前やオーダー直後など「まだ体験していない段階」では口コミを書く気になりにくいため、タイミングのズレには注意が必要です。
カードを渡すのは、スタッフがお礼を言うタイミングと同時が自然です。「よかったらこちらから感想を聞かせていただけると嬉しいです」と一言添えるだけで、POPを置くだけの場合より反応率が上がります。私の整体師の知人の店では、このひと言を加えた月から口コミ数が約2倍になったと聞いています。
やってはいけない「やらせ・代行」への注意
費用を払って口コミを代行業者に書かせる方法は、Googleの規約違反になるおそれがあり、ステマ規制の観点からも問題が指摘されています。発覚した場合は口コミが一括削除されるリスクもあります。POPやカードでの案内は、あくまで「実際に来店したお客様」に書いてもらうための導線づくりに限定してください。
POPを作っても効果が出なかった失敗談
以前、私のエステサロンでA4サイズのPOPを作り、入口ドアの内側に貼ったことがあります。2ヶ月間貼り続けましたが、口コミは1件も増えませんでした。原因は、入口は帰り際に視線が外に向いてしまって目に入らず、QRコードも小さすぎて読み取りにくかったこと。場所・サイズ・QRの大きさの3つが全部ズレていました。
POPを作って終わりではなく、「そこで本当に目が止まるか」を自分でスマホを持って動線をたどって確認するのが、遠回りのようで一番の近道です。
よくある質問|口コミ案内のPOP・カード
QRコードはどうやって作ればいい?
Google ビジネス プロフィールの管理画面で「口コミを増やす」を開くと、共有用URLを取得できます。そのURLを無料のQRコード生成サイト(例:QRのトラ・QR Code Monkeyなど)に貼り付けるだけで、すぐに画像として保存できます。
POPの作成にお金はどのくらいかかる?
Canvaなどのデザインツールなら無料で作れ、コンビニ印刷なら1枚数十円から出力できます。カードはラクスルなどの印刷会社を使えば100枚で1,000〜2,000円程度が目安です。
口コミ案内のPOPはGoogleの規約に違反しない?
実際のお客様に感想を書いてもらうよう案内すること自体はGoogleの規約上問題ありません。ただし、特典や報酬と引き換えに口コミを依頼する行為はGoogle規約やステマ規制に違反するおそれがあるため、避けてください。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。