Google口コミに特典をつけてOK?規約の境界線を現場で学んだ話
「口コミを書いてくれたらクーポン」は規約違反になりうる
結論から言うと、Googleは口コミと引き換えに金銭・割引・特典を提供することを規約で禁止しています。つまり「書いてくれたら次回10%オフ」は、アウトと判断されるおそれがある行為です。
ただ、現場では「どこまでOKなのか」がわかりにくい。私自身、エステサロンを始めた頃にこの境界線を知らず、危うく問題になりかけた経験があります。同じ失敗を繰り返さないよう、現場目線でかみ砕いて書いていきます。
実際にやってしまった失敗談
サロンをオープンして2年目のこと、口コミが5件しかなく、集客がまったく伸びない時期がありました。そこで「口コミを書いてくださったお客様に次回施術500円引き」というカードをレジ横に置いたんです。
1ヶ月で口コミは12件増え、喜んでいたのですが、あとから同業のオーナーに「Googleの規約的にグレーどころかアウトに近い」と指摘されました。ステマ規制の観点からも問題になりうると知り、すぐに撤去しました。
口コミの数だけ追いかけて、中身のリスクを見ていなかった。完全に視野が狭くなっていました。
Google口コミ規約で禁止されている特典とは
Googleのガイドラインは「報酬と引き換えに口コミを投稿させる行為」を明確に禁じています。具体的には次のようなものが該当します。
- 口コミ投稿を条件にしたクーポン・割引の提供
- 「星5をつけてくれたら」というような内容指定の依頼
- 代行業者や第三者が書いたやらせ口コミの掲載
- 自社スタッフが自店に書いた口コミ
やらせ口コミや代行サービスはGoogle規約のほか、ステマ規制にも抵触するおそれがあります。個別の法的判断は専門家に確認してください。
では何がOKなのか——規約に触れない口コミの頼み方
「特典ゼロで口コミを増やすなんて無理」と思うかもしれません。でも実際には、条件をつけずに丁寧にお願いするだけで口コミ数は変わります。
口コミ件数が約3倍になった声がけの例
飲食店のほうで試したのが、お会計後に「よろしければGoogleで感想を教えていただけると励みになります」と一言添える方法です。特典はゼロ。それだけで3ヶ月で口コミが8件から23件に増えました。
お客さんは「書く理由がない」のではなく、「書くきっかけがない」だけのことが多い。背中を押す一言が、想像以上に効きます。
お礼カードやQRコードの活用は問題ない
施術後や食後に「口コミページへのQRコード」を載せたカードを渡すのは規約違反ではありません。「書いてください」とお願いするだけで、特典を条件にしていなければ問題ないとされています。
カードには「ご感想をお聞かせください」の一文と、GoogleマップのQRコードだけ載せればじゅうぶんです。印刷コストも1枚あたり数円で済みます。
返信でお礼を伝えるのは規約上OK
口コミをもらったあと、オーナーが返信欄でお礼を書くのは何も問題ありません。むしろ約7割の消費者が、返信の有無でお店の印象を変えると言われています。
返信は48時間以内を目安にするのがおすすめです。放置が続くと「次の口コミを書こう」という気持ちもそがれます。
口コミの「内容」に干渉するのも規約違反
特典がなくても、「いい口コミをお願いします」「星は5つにしてください」という依頼は規約違反です。お客さんが自分の言葉で書く——この自由を守ることが前提になっています。
低評価の口コミだけ削除依頼したり、高評価の人だけに声をかけたりする行為も、Googleから不正として判定されるリスクがあります。口コミ全体の信頼性が問われます。
特典なしで口コミを増やすために意識する3つのこと
- 施術・サービスの直後に声をかける——満足度が高い瞬間を逃さない
- QRコードで導線を作る——書きたくても探せないお客さんを減らす
- もらった口コミには必ず返信する——次の口コミが書かれやすい空気をつくる
この3つを続けるだけで、半年で口コミ数が2倍以上になった店舗は珍しくありません。特典に頼らなくても、仕組みで増やすことは十分できます。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。