悪い口コミを防ぐ仕組みを店舗に作った話
悪い口コミは「投稿される前」が勝負
Google口コミに低評価がついてから対応しようとすると、すでに手遅れのことが多いです。投稿された口コミは削除できないし、返信だけでは印象を取り戻しにくい。
大事なのは、不満を持ったお客様が口コミを書く前に、店側が不満を受け取ってしまうことです。「防ぐ仕組み」というのは、そういう意味合いです。
私のエステサロンで実際に取り組んだことをベースに、業種を問わず使えるやり方をお伝えします。
悪い口コミが生まれる瞬間をたどってみる
低評価を書くお客様の心理を考えると、だいたい2つのパターンに分かれます。
- 来店中に不満を感じたが、スタッフに言えずに帰った
- 帰宅後に冷静になって、もやもやが言葉になった
どちらにも共通しているのは、「店の中で不満を吐き出せなかった」という点です。言えなかった感情の行き場が、口コミになります。
逆に言えば、来店中か退店直後に不満を拾える環境を作れれば、悪い口コミを防げる確率はぐっと上がります。
私が失敗した「アンケート用紙だけ置いておく」方法
以前、レジ横に紙のアンケートを置いていた時期がありました。回収率は約15%で、しかも書いてくれるのはほぼ満足したお客様だけ。
不満を持っているお客様は、スタッフの目の前でネガティブなことを書きにくいんです。結局、その紙のアンケートから拾えた改善点はゼロに近かった。
アンケートを「置く」だけでは機能しない。そこを実感してから、仕組みを根本から見直しました。
悪い口コミを防ぐために実際に導入した3つの仕組み
①施術・食事の直後に一言声がけをルール化する
「本日いかがでしたか?」という抽象的な質問ではなく、具体的に聞くようにしました。エステなら「圧の強さは大丈夫でしたか?」、飲食なら「お料理の温度はちょうどよかったですか?」という形です。
具体的に聞くと、お客様も答えやすい。「実は少し熱かった」「もう少し強めでも良かった」という声が出てきます。その場で対応できれば、不満が解消された状態で帰ってもらえます。
この声がけをルール化してから、スタッフ全員が同じ動きをできるようになるまで約2ヶ月かかりましたが、低評価の投稿頻度が目に見えて減りました。
②退店後3時間以内にLINEでフォローメッセージを送る
来店当日の夜、お礼と簡単な確認メッセージをLINE公式アカウントから送ります。「本日はご来店ありがとうございました。気になる点があればお気軽にご連絡ください」という内容です。
帰宅後にもやもやが出てきたお客様が、口コミを書く前にLINEで教えてくれるケースが増えました。直接連絡をもらえれば、個別に対応して解決できます。
口コミに書かれる前に不満を受け取れるルートを、1つでも多く作っておくことが大切です。LINEの開封率はメールの約4倍とも言われていて、当日送信の反応率は特に高いです。
③満足したお客様だけに口コミをお願いする導線を作る
「全員に口コミをお願いする」のではなく、退店前の声がけや退店後のLINEフォローで「満足してくれている」とわかったお客様にだけ、口コミのURLを案内するようにしました。
なお、特典を条件に口コミを依頼したり、内容を指定したりする行為はGoogleの規約やステマ規制に違反するおそれがあります。あくまで「ご感想をいただけたら嬉しい」という自然な依頼の形にとどめてください。
不満を持つお客様の口コミ投稿を減らしながら、満足したお客様の投稿を増やす。この両方を同時に動かすことで、評価の平均点が上がっていきます。
「防ぐ仕組み」は一度作ったら終わりではない
整体やクリニック、ジムなど、接客が発生するすべての業種でこの考え方は使えます。業種が変わっても、「不満が口コミになる前に受け取る」という構造は同じです。
ただし、仕組みは作って満足しがちです。私自身、半年後にスタッフの声がけが形骸化していたことに気づき、月1回のロールプレイ確認を追加しました。
運用を続けるために「定期的に見直す日を決める」ことも、悪い口コミを防ぐための重要な一手です。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。