NAP統一がMEOに効く理由と正しい修正手順
NAP(店名・住所・電話番号)の表記がネット上でバラバラだと、Googleはその店舗情報を信頼しにくくなり、地図検索での順位が下がりやすくなります。私自身、エステサロンを開業して3ヶ月ほどはNAPを意識せず運用していて、地図検索でほぼ表示されない時期がありました。統一作業をしてから約2ヶ月で検索表示回数が約3倍になった経験が、このテーマを書く原点です。
NAPとは何か?MEOとの関係を現場目線で説明します
NAPとは「Name(店名)・Address(住所)・Phone(電話番号)」の頭文字です。MEOとは、Googleマップや検索結果の「地図枠」で上位に表示されるための施策を指します。GoogleはNAP情報を複数のサイトで照合し、情報の一致度で店舗の信頼性を判断するとされています。
たとえば、Googleビジネスプロフィールの住所が「東京都渋谷区〇〇1-2-3」なのに、食べログやホームページでは「渋谷区〇〇一丁目2番3号」と漢数字表記になっていたとします。人が見れば同じ場所とわかりますが、Googleのシステムは別の情報として処理してしまうことがあります。
一般的に、NAP情報の一貫性はローカル検索順位に影響する要因の一つと言われています。表記ゆれが多いほど、Googleが正しい情報を判断できず、マップ表示の優先度が下がるリスクが高まります。
NAP統一の優先順位はどこから始めるべきか?
まず最初に手をつけるべきはGoogleビジネスプロフィールです。ここがMEO対策の起点になるため、他のすべての媒体の「正解データ」として機能させます。店名・住所・電話番号を確定させてから、他媒体に合わせていく順番が正しいやり方です。
次に優先度が高いのは、一般に「主要ディレクトリサイト」と呼ばれる媒体です。業種によって異なりますが、飲食店なら食べログ・ホットペッパーグルメ、美容系ならホットペッパービューティー・ミニモなどが該当します。私の飲食店では、食べログとホームページで電話番号の下4桁が入力ミスで違っていたことに気づかず約5ヶ月も放置していました。スタッフからの指摘で発覚し、修正後に問い合わせ数が月に約15件増えました。
3番目がSNSのプロフィール欄、4番目が自社ホームページのフッターや「アクセス」ページです。優先度は低めですが、Googleはこれらのページもクロールしているため、最終的にはすべて揃えます。
NAP表記を統一するときのルールの決め方
統一する前に「自店の正式なNAP表記ルール」を1枚のメモで決めてしまうのが一番の近道です。以下の3点を明文化してください。
- 店名:株式会社・有限会社などは含めるか、英数字は全角か半角か
- 住所:丁目・番・号は漢字か数字か、ビル名は含めるか
- 電話番号:ハイフンあり(03-XXXX-XXXX)かなしか、0120などフリーダイヤルを使う場合の扱い
私は「住所は数字表記・ハイフンあり・ビル名あり」とルールを決め、A4用紙1枚に書いてレジ横に貼っています。スタッフが問い合わせフォームや口コミ返信でNAPを書く際にも確認できるため、表記ゆれの再発防止になっています。
NAP統一の実際の作業手順(5ステップ)
- 現状調査:Googleで「店名」「電話番号」を検索し、表示される媒体を10件程度リストアップする
- 正解データの確定:Googleビジネスプロフィールに登録する表記を「基準」として固める
- 媒体ごとの修正:主要ディレクトリ→SNS→自社サイトの順に修正申請または直接編集する
- 修正完了の記録:スプレッドシートなどに「媒体名・修正日・担当者」を記録しておく
- 定期チェック:3ヶ月に1回は同じ手順で再検索し、新しい表記ゆれがないか確認する
修正申請が反映されるまでに媒体によっては2〜4週間かかることがあります。急いで確認しに行くと「まだ直っていない」と焦りますが、申請済みであれば基本的に反映待ちと考えて大丈夫です。
NAP統一でやりがちな失敗と注意点
よくある失敗が、移転や電話番号変更のタイミングでの更新漏れです。私のエステサロンは開業から4年目に移転した際、旧住所が10以上の媒体に残ったままになりました。Googleマップに旧住所で来店するお客様が月に約3人発生し、クレームに近いご連絡を受けたことがあります。
移転や電話番号変更は、当日ではなく変更予定の2〜3週間前から修正作業を始めることをおすすめします。掲載媒体は自分が把握している数より多いことがほとんどで、Googleの「ビジネス情報の修正提案」で第三者が古い情報を登録しているケースもあります。Googleビジネスプロフィールの管理画面を週1回は開く習慣をつけるだけで、こうしたトラブルの大半は防げます。
なお、口コミ代行業者が提供する「NAP修正サービス」の中には、架空の引用元を作成するなどGoogleの規約に違反するおそれがあるものも存在します。依頼前に内容をしっかり確認してください。
よくある質問|NAP統一とMEO対策
NAPを統一するとどのくらいで効果が出ますか?
一般的に効果が出るまで1〜3ヶ月程度かかると言われています。主要媒体の修正が完了してからGoogleが再クロールするまでに時間がかかるため、修正直後に変化がなくても継続してください。
SNSのアカウント名が店名と違う場合はどうすればいいですか?
アカウント名(ユーザーネーム)は変えられない場合でも、プロフィール欄の「表示名」と「住所・電話番号」だけでも正確な表記に揃えておけば問題を最小化できます。Googleが参照するのは主にプロフィール本文の情報です。
Googleビジネスプロフィール以外の媒体は全部直す必要がありますか?
すべて直すのが理想ですが、まず主要ディレクトリサイト3〜5媒体を正確に揃えるだけでも効果は期待できます。更新頻度が低いブログ記事の住所など、優先度の低いものは後回しにして構いません。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。