基礎知識

月間の口コミ獲得目標、どう設定すればいいのか

口コミの目標は「なんとなく増やす」から卒業する

結論から言うと、口コミの月間目標は「現在の件数」と「競合との差」から逆算して決めるのが一番うまくいきます。「月に10件を目指そう」という数字の根拠が曖昧だと、スタッフも動きようがありません。

私が経営するエステサロンでも、最初は「とにかく口コミを増やして」とスタッフに声をかけるだけでした。結果は3ヶ月でたった4件。掛け声だけでは何も変わりませんでした。

目標設定の前に確認したい3つの数字

目標を決める前に、まず現状を数字で把握します。確認するのは次の3点です。

  • 自店の現在のGoogle口コミ件数と平均評価
  • Googleマップで上位3位以内に表示されている店の口コミ件数
  • 自店の月間来客数(おおよそで構いません)

たとえば、エリア内の上位店が150件のところ、自店が40件なら差は110件です。この差を6ヶ月で埋めたいなら、月に約18件が必要という計算になります。

月間来客数から「現実的な目標件数」を逆算する

口コミを書いてくれるお客様の割合は、業種や声がけの有無にもよりますが、何もしない状態だと来客数の約3〜5%程度というのが現場での実感です。100人来ても3〜5件しか書いてもらえない計算になります。

声がけやQRコードの設置など、何らかの仕組みを整えると、これが10〜15%まで上がることがあります。月間来客数が80人のサロンなら、仕組みを整えた状態で月8〜12件が現実的な射程圏内です。

「高すぎる目標」がスタッフのやる気を削ぐ

私が経験した失敗談がまさにこれです。飲食店を始めて間もない頃、「月30件」と目標を掲げたことがあります。当時の月間来客数は約120人。どう考えても達成できない数字でした。

2ヶ月連続で未達になると、スタッフが声がけ自体をやめてしまいました。目標が高すぎると「どうせ無理」という空気が生まれます。最初は達成可能なラインに設定し、習慣が定着してから上方修正する方が長続きします。

口コミ目標の「正しい設定ステップ」を整理する

  1. 現在の件数と上位店の件数を調べる(差分を把握する)
  2. 月間来客数を確認する(何人のお客様が来ているか)
  3. 達成したい期間を決める(3ヶ月・6ヶ月・1年など)
  4. 逆算して月間目標件数を出す(来客数の10%以内に収める)
  5. 目標を週単位に分解する(月8件なら週2件ペース)

週単位に落とし込むと、進捗の確認がしやすくなります。月末にまとめて焦るより、週次で「今週は2件もらえたか」を確認する方が現場で動きやすいです。

目標の数字だけでなく「評価点」も目標に入れる

件数ばかり追うと、内容の薄い口コミが増えやすくなります。Googleのローカル検索では、件数だけでなく評価の平均点も上位表示に影響すると言われています。

目安として、平均評価が4.0を下回ると検索結果での印象が一気に下がります。「月8件獲得・平均評価4.3以上を維持」のように、件数と評価点をセットで目標に据えると、サービス品質の底上げにも自然につながります。

代行サービスや知人への依頼には注意が必要

早く件数を増やしたくて、やらせ口コミや口コミ代行サービスに手を出したくなることもあるかもしれません。ただ、こうした行為はGoogleの規約違反になるおそれがあるほか、ステマ規制の観点からも問題になる可能性があります。発覚すると口コミが一括削除されるリスクもあるため、地道に実客からもらう方法を続けてください。

目標を「仕組み」に変えると数字が動き始める

目標を決めたら、次は声がけのタイミングと導線を決めます。「お帰りの際にスタッフが口頭で一言お願いする」「会計時にQRコードを渡す」など、動作レベルまで落とし込みます。

私のエステサロンでは、退店時のひと声とレシートへのQRコード印刷をセットにしたところ、翌月から口コミ件数が月3件から月11件に増えました。目標の数字よりも、日々の動作を変えることの方が結果に直結します。目標はあくまで「方向を決めるための道具」です。

この記事を書いた人

エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。

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