美容室の口コミ集客を3ヶ月で仕組み化する手順
美容室の口コミ集客は「依頼の仕組み」を作るところから始まる
結論から言うと、美容室の口コミ集客で成果が出るかどうかは、スタッフの人柄でも施術の質でもなく、「口コミをお願いする仕組みがあるかどうか」でほぼ決まります。
Googleの調査では、口コミを書く気持ちがある人のうち、実際に書くのは依頼があった場合が依頼なしの場合と比べて約7倍になるという結果があります。良いサービスを受けても、ほとんどの人は自分からは動きません。これは美容室に限らず、私のエステでもまったく同じでした。
この記事では、口コミ集客を3ヶ月で仕組みとして定着させるための5つのステップを順番に説明します。
ステップ1:Googleビジネスプロフィールを「見られる状態」に整える
口コミを集める前に、まずプロフィール自体を整える必要があります。写真が古い、営業時間が間違っている、メニューの説明がないといった状態では、口コミを書いてもらっても新規客が予約に至りません。
確認すべき項目は最低でも5つ。店名・住所・電話番号・営業時間・カテゴリの設定です。特にカテゴリは「美容室」だけでなく「ヘアサロン」「縮毛矯正専門店」など、自店の強みに合ったサブカテゴリを追加すると検索で引っかかりやすくなります。
写真は最低10枚以上を目安にしてください。外観・内装・施術中・スタイル写真を混ぜると、検索ユーザーが「ここなら安心」と判断しやすくなります。
ステップ2:口コミを依頼する「タイミング」と「言葉」を決める
美容室で口コミ依頼が成功しやすいのは会計の直後
依頼のタイミングは、お客様の満足度が一番高い瞬間に合わせます。美容室であれば、鏡を見て「いいですね」と言ってもらえた直後、会計のタイミングが最適です。施術が終わって時間が経つほど、書いてくれる確率は下がっていきます。
私のエステでは以前、来店から3日後にメールで口コミをお願いしていました。反応率は約2%以下で、ほぼ無視されていました。それを来店当日の会計時に切り替えたところ、反応率が約15%まで上がりました。タイミングだけでこれだけ変わります。
QRコードを使った依頼がいちばんハードルが低い
「口コミをお願いします」と口頭で言っても、「どこから書くの?」と迷うお客様は多いです。GoogleビジネスプロフィールのリンクをQRコード化して、カードや会計伝票に添えるだけで、書いてもらえる確率が大幅に上がります。
カードには「よろしければ30秒ほどで書けます」の一言を添えると、心理的なハードルがさらに下がります。
ステップ3:口コミの「返信」で次の新規客を引き込む
口コミへの返信は、書いてくれた人へのお礼だけではありません。返信文は、Googleで検索している見込み客全員に読まれています。返信を丁寧に書くほど、その口コミが「生きた広告」になります。
返信で意識したいのは3つのポイントです。①お客様の名前(ニックネーム)に触れる、②口コミに書かれた内容を具体的に拾う、③自店の強みを1文だけ自然に入れる。この3つを盛り込むだけで、返信が一気に読み応えのある内容になります。
たとえば「カラーが気に入っていただけてよかったです」で終わるより、「乾燥しやすい髪質に合わせてトリートメントを変えたのを気に入っていただけて、スタッフ一同うれしいです」と書くほうが、次に来る人への信頼につながります。
ステップ4:スタッフ全員が動ける「依頼フロー」をマニュアル化する
オーナーだけが口コミをお願いしている状態では、仕組みとは言えません。スタッフ全員が同じタイミングで、同じ言葉でお願いできるよう、トークスクリプトを1枚にまとめてください。
スクリプトは3行で十分です。「本日はご来店ありがとうございました」「よろしければGoogleの口コミをいただけると大変励みになります」「こちらのカードのQRから30秒で書けます」。これを読み合わせして、ロールプレイングを1回やれば現場に定着します。
失敗談をひとつ正直に話すと、以前スタッフに口コミ依頼を「任せた」つもりでいたら、誰もやっていませんでした。確認すると「なんとなく言いにくくて」という理由でした。スクリプトとQRカードを渡して初めて、全員が動けるようになりました。任せるのと仕組み化するのは、まったく別の話です。
ステップ5:月に1回、口コミの数と内容を見直す
口コミを「集める」だけで終わらせない
口コミは集まってからが本番です。月に1回、件数と内容を確認する時間を30分だけ取ってください。件数が増えているか、どんなキーワードが多いか、ネガティブな内容はないかを見るだけで、次の打ち手が見えてきます。
たとえば「待ち時間が長い」という口コミが3件続いていたら、予約の取り方に問題があるかもしれません。口コミは、アンケートよりも正直なお客様の声です。集客ツールとしてだけでなく、改善のヒントとして活用してください。
口コミの依頼代行・サクラには手を出さない
「口コミを代わりに書きます」という業者に依頼したくなる気持ちはわかります。ただ、そうした行為はGoogleの規約違反になるおそれがあるうえ、ステマ規制に抵触する可能性もあります。リスクに見合わないので、地道に自店のお客様からいただく方法だけを続けてください。
仕組みさえ作れば、3ヶ月で口コミ件数は確実に増えます。焦らず、毎月の来店数の約10〜15%をコンスタントに口コミに転換することを目標にしてみてください。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。