嫌がられない口コミのお願い仕方|店舗オーナーの実践例
口コミのお願いは「仕方」で結果が大きく変わる
Google口コミは、新規客が店を選ぶときに約8割が参考にすると言われています。にもかかわらず、「お願いするのが気まずい」「押しつけがましくなりそう」と感じて、声をかけられないオーナーは少なくありません。
ただ、問題はお願いすること自体ではなく、頼むタイミングと言葉の選び方にあります。そこを整えるだけで、断られることなく自然に書いてもらえるようになります。
なぜ口コミのお願いが「嫌がられる」のか
一番多い失敗パターンは、お会計の直後に「よかったら口コミを書いていただけますか」と切り出してしまうことです。お客さまは財布をしまいながら帰り支度をしていて、頭の中はもう「帰る」モードに入っています。そこに追いかけるように頼むのは、タイミングとして最悪に近い。
私自身、エステサロンを始めた頃にこれをやってしまいました。お会計後に毎回声をかけていたのに、3ヶ月でついた口コミは2件だけ。しかも常連さんからの1件は「また来ます」程度の短い内容で、検索で引っかかるような内容にはなりませんでした。
お客さまが断れない空気をつくってしまうと、仮に書いてもらえても内容が薄くなります。薄い口コミは集客にほぼ貢献しません。
嫌がられない口コミの頼み方|3つのポイント
①「感情が高まった瞬間」に声をかける
施術や食事が終わり、お客さまが「よかった」と感じているその瞬間が、口コミをお願いする最適なタイミングです。エステなら「鏡でお肌を確認していただいた直後」、飲食なら「デザートを食べ終わった後」が目安になります。
感情が高まっているときに声をかけると、書く内容も自然と具体的になります。「乾燥がずっと気になっていたんですが、今日施術してもらってしっとりしました」のような内容が書いてもらいやすくなるのです。
②一言添えるだけで印象が変わる「言葉の型」
ただ「口コミを書いてください」と言うだけでは、お客さまは何を書けばいいか迷います。迷うと書かない、というのが人の自然な行動です。
そこで使えるのが、次のような一言です。
「もしよろしければ、今日のご感想をGoogleに残していただけると、同じお悩みの方にも届きやすくなって助かります。1〜2行でも十分です」
「1〜2行でいい」と伝えることで心理的なハードルが下がり、実際の書き込み率が上がります。私の店では、この一言を加えてから口コミの月間件数が約3倍になりました。
③QRコードで「その場で完結」できる導線をつくる
口コミをお願いしても、「家に帰ってから書こう」と思うとほぼ書かれません。帰宅後に覚えている人は体感で2割もいません。その場でスマホを開いて完結できる導線が必要です。
Google口コミのURLをQRコード化して、レジ横やお会計票に印刷しておくと効果的です。お客さまがすぐにスキャンできる状態にしておくと、店内にいる数分の間に書き終える方が増えます。導入してから最初の2ヶ月で口コミ数が12件増えた、という経験があります。
口コミの内容を「誘導」しない、でも「ヒント」は出せる
「5つ星を書いてください」「いい内容にしてください」という頼み方は、Google規約やステマ規制に違反するおそれがあります。内容を指定したり、謝礼を約束することは避けてください。
一方で、「どんな点が気になって来店されたか」「今日はどの部分をケアしましたか」という会話の流れをつくることは問題ありません。お客さまが自然に「そういえば〇〇が気になっていて…」と話してくれた内容が、そのまま口コミになることがよくあります。
スタッフとの自然な会話がそのまま口コミの材料になる、というのが理想の流れです。
お願いのタイミングを「仕組み」にしてしまうのが続くコツ
毎回スタッフが口頭でお願いするだけでは、声をかけるかどうかが「その日の気分」に左右されます。うまく続けているお店の多くは、QRコードの設置・お会計票への印刷・LINEでの来店後フォローなど、お願いが自動的に届く導線をセットで持っています。
口コミの件数は「頼んだ回数」にほぼ比例します。月に10件頼んで3件書いてもらえるなら、月30件頼める仕組みをつくれば9件になる計算です。特別なスキルより、仕組みの有無が結果を決めます。
この記事を書いた人
エステサロンや飲食店など複数の店舗を営む40代オーナー(店舗経営13年)。自分の店の現場でGoogle口コミ集客に取り組んだ経験をもとに、業種を問わず使えるノウハウを発信しています。